好きこそもののなんちゃら

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おっさん

「おっさん」のMVがYouTubeのおすすめ動画に出てきたのはなんでだろうか。

 

岡崎体育と同じ34歳。

 

同級生の友達はみんな家庭をもって、

仕事と子育てを頑張ってるけど、

残念ながら自分にはその予定はない。

 

先輩方からすればまだぺーぺーだけど、

Z世代やα世代の若者から見れば、

僕はもうおっさんになってしまった。

 

 

就職して気が付いたらもう12年くらいか。

 

「平成生まれが入社してきたぞ!!」

なんてエポックメイキングな新人時代はとうの昔。

 

職場ではまだまだ若手のつもりでいたけど、

最近は自分より10歳近く若い人が新しいプロジェクトを始めたりしている。

自分では思いつかない感性のアウトプットを見せつけられる。

中堅として、自分はどうしていけばいいのか。

 

そんなモヤモヤをYouTubeサイドが察してくれたらしい。

 

MVに登場するパステルカラフルなおっさんたちは、

僕らよりはだいぶ上の世代の気はするけど、

僕ら世代にもしっかり響きました。

 

価値観の転換、多様性の受容など、

頭の固いおっさん(自分を含む)にストレートに求めるとギスギスしちゃいそうなテーマが散りばめられているのに、

そんなふうに感じさせず、平和的に訴えかけてくれる一曲です。

 

♪「くたびれた柔らかいソファの座り心地に囚われて 誰かが鳴らしてるインターホンに気づかないフリして」

 

「気づかない」わけじゃなくて、

「フリして」るという表現に、ハッとさせられる。

 

現状維持で十分、

外からの刺激には極力反応しないようにして、

新しいことには挑戦したくない・・・

 

え、オレのこと?

いや、わかってんだけどさ、しんどいのよ。

 

ただ、どんどん進化する岡崎体育のパフォーマンスを観ていると、

自分も頑張らないかんという気にもさせられます。

 

 

♪「僕はもうおっさんになった だからこそ更新更新 素敵に歳をとりたい」

 

MVでは、おっさんたちが行進してる。

 

後進の人たちともちゃんと交信しながら、素敵に歳をとりたいね。

 

 

♪「過渡期故の多様性に鍵をかけてしまう」

 

みんな大なり小なり、マジョリティとマイノリティの部分を抱えて生きているはずなのに、

自分が属していないマイノリティが声を上げると、

心をシャットダウンしてしまいがち。

 

けど、それって、

今が過渡期だから仕方ないのかな。

そのことに気づけば、お互いもう少しうまく歩み寄れるのかも。

 

 

♪「僕らの時代のスタンダードは 蓋をして あの日に埋めていこう 心を込めたタイムカプセル」

 

たぶんこの先、社会は若い世代の価値観に置き換えられていく。

でも、だからと言って自分たちの価値観を捨ててしまうわけではなくて、

タイムカプセルとして埋めておくんだと。

素敵な歌詞だなあ。

 

もしかしたら、いつの日か、

僕たち世代の価値観が再び必要になる時が来るかもしれないしね。

 

 

♪「めっちゃ年下の後輩とかにも好かれるような人でいたい」

♪「なるべく多くの関係者たちに惜しまれながら死にたい」

 

 

わかるなあ。

いろいろと深いことを考えてきたけど、

結局、自分が必要とされたいんよね。

 

それをまっすぐに表現したこの歌詞が、なんだかんだ、この曲の中で、一番のお気に入り。

 

散る時に惜しまれる桜がうらやましい、

と毎年桜の季節に感じてしまう自分にシンクロしました。

 

 

次は、「キミの冒険」です。